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2010年5月22日
日帰り


99.御岳山リベンジ!
    (標高663.5m)

登山日 2010年5月22日
登山時間 林道塩瀬本線と他の林道が合流する登山口 ⇒ 御岳山山頂 
(10:00⇒11:00/全行程約2時間)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ
短評 登山口までの林道が悪路で長く、登山道も倒木で分かり辛く迷い易い。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。



前回、見事に敗退させられた御岳山にリベンジした。
山頂未踏と分かってからの1週間、悔しくて夜も眠れぬ日々が続き、次の土曜日に早速リベンジに出かけた。前回は林道山中線から入り歩いてしまったという判断ミスを犯したので、今回はガイドブック通りに林道塩瀬線から車で登山口まで行くことにした。

国道257号線から県道436号線に入り、少し迷って大持原橋に到着。これを渡りすぐに左折すると林道塩瀬線の入り口が見える。最初の数十メートルは舗装されているが、すぐに石や土のむき出しになった悪路へと姿を変えた。

乗っているのは通常の軽自動車。とてもこんな道を走る為に作られたものではない。前の日は天気が良かったが、それ以前は雨が降っており、林道にも水が流れ込んでいる。ほとんど人も来ないような場所らしく、山から落ちてきた落石があちらこちらに散乱している。ゆっくりゆっくり走ったり、時には車から降りて落石で転がっている石を退けたりしながら先に進む。壁を見ると確かに今にも崩れそうである。こんな山奥で落石に遭ったら・・・等と考えるととても恐ろしい。

長く長く感じる林道が終わり、先週徒歩でやってきた登山口まで辿り着いた。
ここが御岳山登山口に繋がっているのは間違いないようだ。何台か駐車するスペースもあるので、落石があってもいいように山際から離れて停める。入り口にも大きな石(先週はなかった!)が転がっており、ちょっと恐怖を覚える。

前回は既に15時過ぎだったが、今日はまだ午前中。天気も良く、体力も気力も、そして判断力も充実しているので何とかなりそうだ。相棒も連れてきている。
覚えのある林道を20分ほど登ると、やはり覚えのある登山口が現れた。御岳山登山口。どう考えてもここしかない。


林道塩瀬本線。切り株なども転がっている。 登山口(駐車) 御岳山の登山口はやはりここ


慎重に進む。倒木が酷いが、辛うじて足跡が分かるので見失いなわないように進む。前回同様ピンク色のテープもしっかり確かめながら歩く。登山口からすぐにジグザグに登り、やがて急な坂を登る。すぐに稜線らしき場所に出る。そしてそのまま進むと、前回山頂と思いこんでしまった杭のある場所に辿り着く。
今見れば、どう見てもこれが山頂とは思えない。
疲れとは恐ろしいものである。あの時は疲れと、時間がない焦りでこれを山頂だと決めつけて下山してしまった。冷静になればすぐに分かることである。

先に進む。
大きな岩の横を過ぎ、一旦下る。ここからは前回来なかった場所だ。そして進むごとに道がはっきりしてきた。ここであろう。この先にこんなにしっかりとした道が続いていたのだ。前回はもう夕方近くて、薄暗く、とても先に進む気にはなれなかったのだが、今来てみると間違いなく道が続いている。
木漏れ日の差す中、足取り軽く先に進む。この先に山頂があるんだと思うと、嬉しくてたまらない。

道自体はしっかりしている。ほぼ1本道で、午前11時、山頂までたどり着くことができた。
色んな人のプレートが付いている。何と先週、自分が辿り着けなかった日に登頂している人もいた。午前中に来たのかな。誰にも会わなかったし。


まずは急斜面を上がる やっと見つけた山頂への登山道 御岳山山頂!!


写真を何枚か撮り、下山する。ようやく御岳山を征した思いで満足気に下る。
ところが、しばらくしておかしなことに気付いた。

道が違う。。
間違いなく登山道が続いているのだが、どうもさっきから見たことのない景色が、そして倒木などが現れる。行き同様、ピンク色のテープに沿って歩いているのだが、何だか違う。そして決定的に間違っている事が分かった。登山道上にまだ壊されていないクモの巣があったのだ。
行きにここを通っているのなら、間違いなく頭などに当たって壊してきている。
急いで今来た道を戻ることにした。先にも進めるが、迷った時はまず分かる場所まで戻るのが原則だ。何なら山頂まで戻っても良いと思った。道に迷った際の山の景色は恐ろしい。それは以前の丸山でも感じたことだ。

記憶のある場所まで戻ってきた。
と、そこにT字になった分かれ道を発見した。分岐である。ガイドブックや他の方の登山記では何度か目にした分岐だが、正直初めて見つけた。行きはなかったはず。。。いや気付かなかっただけか?
どちらにしろ、分岐から登山口への方角を地図とコンパスで確認し、踏み足のついた方へ歩きだす。

やはり初めて歩く道であった。
時々林道が見えるので、間違いなく登山口に近付いているのは分かるのだが、行きに通った道とは全く別の道であった。というより、これこそガイドブックに紹介されている正しい道である。
結局、苦労しながら登山口まで戻って来た。


結論から言えば、最初登山口からすぐに稜線に出たのが間違いであった。最初は稜線の手前をトラバースするように南の方角へ進んでいかなければならない。それが登山口あたりの倒木が酷く、完全に道を塞いでしまっていたので気付かなかったのだ。
そこに後から来た人が稜線まで出る道を歩き、前回自分が間違えたニセ山頂を過ぎて、本物の山頂に向かうコースができたのであろう。だから分岐など分からないはずである。


正式ルートは、入口すぐにあるこの先の登山道を
進まなければならない


何とか山頂に行って帰ってこれたが、行きに通った道は帰りではどうやって行くのかが分からなかった。何だか狐にでも化かされた気分である。いやいやまだ自分の技量不足なのであろうか。
どちらにしろ怖い山。グレードはAになっているが、個人的には林道の酷さも合わせてBぐらいではないかと思う。





102.雁峰山
    (標高628.3m)

登山日 2010年5月22日
登山時間 雁峰山須長口 ⇒ 雁峰山山頂 (13:00⇒16:00/全行程約3時間)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れのち曇り
短評 前半のほとんどが掘割状の登山道で風がなく暑くて蚊が多い。
後半は林道を使った方がいいかも。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。



何とか御岳山を攻略して、まだ時間があったので隣にある雁峰山に向かうことにした。
国道151号線を走り、県道21号線に入る。しばらくして須長交差点を過ぎると「雁峰山須長口」の小さな白い看板が目に入った。近くに路駐させてもらい、歩き出す。

登山口から最初は採石場の隣を進む。土曜日でも仕事のようで物凄い音がしている。ご苦労さまである。傾斜はそれほどないが、すぐに両側の壁が迫ってきて水路のような道となった。掘割状の登山道である。
この登山道、道に迷うことはないのだが、何せ地面にできた「堀」のような場所を歩いているので風が全くない。しかもかなり湿度が高く、蚊が多い。少し立ち止まると数十匹ほど寄って来る。長袖長ズボンなので刺されることはないが、ジメジメして暗くて嫌な道である。


雁峰山 雁峰山須長口 掘割状の道@


5月だというのに汗がじわっと出てくる。木々も高いので日差しも少ない。踏み後がしっかりしているのは幸いだが、あまり歩きたくない登山道である。
途中で間伐材でできた橋を見つけた。この辺りで相棒の調子が悪くなり、相談した結果、ここから先は一人で行くことになった。相棒は車に戻って休憩するとのこと。

1人になってペースを上げて進む。
すぐに沢に出て、その先は舗装された林道が広がっていた。林道は先程の山で嫌いになったが、こういう山では好きである。右手に進みすぐに山に続く登山口を見つける。
ここからも陰気臭かった。
やはり掘割状の登山道が続き、時々日の当たる場所はあるのだが長続きはせず、暗い風のない道を黙々と登る。勾配はそれほどきつくはないのだが、ペースを上げている分、息も上がる。


1時間ほどで涼み松に到着した。
名前の通り、ここだけとても涼しい風が吹いており、一息つくにはベストの場所であった。
ちなみにこの山、長篠の戦いで武田軍に包囲された長篠城から、鳥居強右衛門という人が救援を乞う使者として抜け出し、ここ雁峰山に登る。そしてここで「脱出成功」ののろしを上げたということらしい。彼自身は捕えられて処刑されてしまったようだが、こののろしが武田軍の敗北につながったとのことだ。
こんな蚊の多い道を・・・大変だったんだろうなあ、と思う。


掘割状の道A 涼み松。涼しい! 掘割状の道B


さて、涼み松から少し上がるとまた林道に出る。
今度は舗装されていない林道だ。ガイドブックを見ると正面にテープが付いており、その急斜面を登れ、と書いてある。調べてみるとなるほど、確かに正面にテープが付いており、その先にテープが繋がっているのが見える。
しかしなあ。。
「斜面、急すぎ!」

登山道というよりは「壁」だろ、これ。木の根っこを掴みながら何とか登ったが、正直あれを下るのは嫌である。草も多いし、何より危険だ。
しばらく杉林を歩くと、また林道に出た。
えっ?
林道?また?繋がっているんじゃないか、これ。
繋がっていました。結局後で確認したのだが、ここからは林道で歩いた方が良いことが分かった。

この後も同じ現象が続く。簡単に書けば、林道が山頂に向けてS字に向かっており、登山道はそれを真ん中から突っ切るように続いている。しかも登山道の入り口はすべて壁のような急斜面。ガイドブックの地図とはかなり違う。素直に楽な林道を歩きましょ(笑)。


すっかり林道好きになった自分だが、しばらく進むと「雁峰山山頂へ」とある杭を見つける。ここから入ろうと思ったのだが、多い茂った草とクモの巣が気になる。。しかも林道はまだ続いているので、ちょっと先の方を確認すると、何とも入りやすい入口があった。広いし、土嚢で階段状にもなっている。これはいい。
結局この道と先程の入り口は繋がっており、どちらでも良かったようだ。


この正面を上がります 林道 ここから山頂へ向かいます


ここから先は杉林を進む。久し振りに登山道らしい登山道である。もう掘割状の道はない。
ゼイゼイ息をつきながら午後3時過ぎ、何とか山頂に到着した。
静かな山頂で、もちろん誰もいない。
しばらく休憩した後、急ぎ足で下ることにした。もちろん帰りは林道で。涼み松から出た林道の入り口まで戻り、ここからはまた掘割状の道を下る。でも下りは楽だ。湿って滑りやすいが、距離的にはそれほどない。
かなり薄暗くなった道を進み、午後4時、登山道まで戻ってきた。帰りは40分弱で下ったことになる。


雁峰山山頂 涼み松から最初に出る林道。
これを撮影している方(林道)へ歩くと楽。
唯一、小さな花が気持ちを和ませてくれた


ちなみに今回、途中で相棒と別れたが、後で考えればこれは良くない決断であった。まだ入り口から間もない場所だったから良かったが、一緒に戻るか、それとも最初から車に残しておくべきであった。「勇気ある撤退」、自分は勇気のない人間だったのかもしれない。


新城の4山が終わった。竜頭山、彦坊岳、御岳山、そして雁峰山。中々手強い低山であった。初の撃退を期する等、苦戦した山々である。もう来ないと思うが、やはり低山とはいえ山は山。舐めてかかるとえらい目にあう。


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