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2012年2月4日
日帰り


120.坊ヶ峰
   (標高445.8m)

登山日 2012年2月4日
登山時間 坊ヶ峰登山口⇒本坂峠⇒坊ヶ峰 (09:10⇒09:50⇒10:10)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ
短評 姫街道は趣きがあるが、この山自体はいまいち。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。



2月に入り本格的に寒さが厳しくなってきたが、低山登山は山を選べば可能なので、積雪の少なそうな海側の山を攻めることにした。
選んだのは静岡県との県境に点在する山々。標高も400mほどなのでそれ程大量の積雪の心配も無い。晴れの日を選んで8時前に家を出る。

豊川ICを降り、国道362号線を走るとやがて本坂トンネルが見えてくる。その手前の丁字路を左折し登山口に到着。2日ほど前に名古屋市内でも雪が降ったが、山を見る限りそれ程積雪はないように思える。ひとまず安心。
登山口にある石柱を見つけ、準備体操をし、出発。

民家の脇を通り、舗装された道を歩く。しばらくは急な登りも無く、歩きやすいように整備されている。何でもこの通りは、浜松から浜名湖を通り豊川まで引かれ、その名も「姫街道」と呼ばれており、歴史も古いそうだ。昔はかなりの賑わいを見せていたようで、8代将軍吉宗も通ったそうだ。
そんな姫街道も、今はすっかり静かで寂れた通りとなっている。杉林の中に自分の歩く音だけが聞こえる。でも昔の賑わいをちょっと描いてみると、何だか楽しくなってくるようだ。


登山口である石柱 姫街道 看板もある


しばらく歩くと舗装も無くなり、いよいよ土の登山道が始まる。
少し標高が上がったのか、残雪が現れ始める。ただほんの少し残っている程度なので特に心配は無い。空気は冷たく吐く息も白いが、歩いているので体は温かい。

旧国道を渡りしばらく歩くと、七曲が現れる。はっきりと分かるほどの七曲ではないが、確実に上へと登っているのは感じる。
しかしこのあたり日陰になっているので、とても風が冷たい。雪もまずまず残っているので気温を下げているのだろう。登っていると汗をかくほどだが、止まると寒い。ゆっくりと登る。


雪道になってきた 旧国道を横切る 七曲が始まる


やがて日差しに溢れている場所が現れた。峠だろう。到着するとやはり目指していた本坂峠であった。ここまで約40分。まずまずのペースだ。
目指す坊ヶ峰はここから北にある。本坂峠は峠らしく風が強く立っていると結構寒い。北に向かって2本道があるが、東側の道を登る。
ここからは割りと急峻な道である。たくさん歩かれているので道は歩きやすいが、急なので雪に気をつけながら登る。ここまで来て初めて右手に浜名湖の景色が広がった。静岡県である。遠くへきたものだとちょっと思ってしまう。

ヒーヒー言いながら登るとやがて小さな祠が現れた。
最初は気付かなかったが、どうやらここが坊ヶ峰の山頂のようだ。残念ながらまったく視界はないが、祠にお参りをし、少し積もった新雪で遊んで下山にかかる。
次は富士見岩だ。


本坂峠 登りは急! 坊ヶ峰山頂にある祠






121.富士見岩
   (標高415m)

登山日 2012年2月4日
登山時間 本坂峠⇒頭浅間神社⇒富士見岩⇒坊ヶ峰登山口 (10:25⇒10:30⇒11:00⇒12:00)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ
短評 本坂峠から富士見岩までの景観が良い。富士見岩からの眺めも抜群。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。


坊ヶ峰から本坂峠までは登りよりも下りの方が危なくて、慎重に降りる。雪のせいもあるだろうが、滑りやすい。風も冷たいなあ。低山とは言え雪があるぐらいだから、やはり風にあたっていると冷たくなる。

本坂峠からは南に歩く。
とても良く歩かれているので、道に迷う事も無く安心して歩ける。時々視界も開け視覚的にも楽しい。先程よりも雪も少ないようで、安心できる。
5分ちょっとで頭浅間神社を通過。日陰で、しかももの凄く風が強くて、文字通り通過のみとなった。寒い。。


坊ヶ峰からの下りは慎重に 本坂峠から南に行くと景色も見える 頭浅間神社



見晴らしが良くなったり、坂を登ったり、割と楽しく歩ける。適度に疲れる程度なのでちょうどいい。途中からはもの凄く景色が良くなり、パノラマを楽しみながらなだらかな登山道を歩く事ができる。そしてその先に二つ目の山、富士見岩がある。

富士見岩とはその名の通り、晴れた日には富士山まで見えるそうだが、残念ながら今日は見えない。午前中の早い時間なら良かったかもしれないが、もう11時。富士を見るにはちょっと遅かったかな。


日差しを受けながら歩く 眺望良く歩ける 富士見岩


岩の上に座り、目の前に広がるパノラマを見ながら小休憩。何とも大きな鉄塔が邪魔なのだが、まあこれもご愛嬌。軽く食事をし、午後の予定を考える。
天気もいいし、まだ疲れもそれ程無いので一度車に戻り、近隣の山へ行けるかどうか決めることにした。


富士見岩からの景色




122.石巻山
   (標高358m)

登山日 2012年2月4日
登山時間 石巻神社⇒石巻山山頂⇒石巻神社 (12:25⇒12:40⇒12:55)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ時々曇り
短評 石巻山山頂からは360度の眺め。登山道はその名の通り岩が多い。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。


富士見岩から坊ヶ峰登山口まで戻ってくると、12時であった。まだまだ十分に行ける。
とりあえず近場にある石巻山へ向かうことにした。
ただ、ガイドブックに従うなら麓の登山口から登らなければならないのだが、ちょっと時間が心配だったので山頂に近い石巻神社まで行き、そこから登る事にした。

ぐにょぐにょと曲がった山道を走り、石巻神社の駐車場に着く。簡単に食事をして、再び歩き始める。
まず石巻神社まで向かう。参拝したかったのだが、途中に登山口を見つけたので、先に登る事にした。先程まで晴れていたのだが、少々雲が出てきたからだ。まだ晴れているが、早めに登ろうと思う。


石巻神社駐車場 石巻山登山口 登山道


登山道は良く歩かれているので迷う事はない。
ただ岩が多い。山頂に近づくにつれて、その割合は多くなる。ちなみにこの岩、ほとんどが石灰岩で、石灰岩土壌を好む貴重な植物が生息しているそうだ。見分けはつかんが。。
また山自体も霊山であり、「蛇穴」や「だいだらぼっちの足跡」など神話や昔話にまつわる場所も見かける。

山頂近くは鎖と階段がある岩場。ゆっくりと登ると、石巻山の山頂に着く。
山頂からは360度の展望が得られる。これはこれで中々だ。その代わり風が強いと寒いので長居はできないが、景観は抜群だ。


山頂に近づくと岩場に 石巻山山頂 山頂は360度の景色が広がる


岩に気をつけて下山。眺めが良い分、寒い。車に戻ってちょっと悩んだが、まだ14時前なので4つ目の山である神石山へ向かうことにした。



123.神石山
   (標高324.7m)

登山日 2012年2月4日
登山時間 葦毛湿原駐車場⇒葦毛湿原⇒NHK中継所⇒神石山山頂⇒NHK中継所⇒葦毛湿原駐車場
(13:30⇒13:35⇒14:20⇒14:50⇒15:25⇒16:00)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ
短評 湿原あり、景観良し、時間適度と中々楽しめるコース。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。


今日は4山登るとは思わなかったが、ここまできたら勢いなので行ってしまおうと思う。
ガイドブックでは石巻山から縦走して神石山へ向かうが、そんな時間はないので逆からになるが葦毛湿原から登る事にした。

葦毛湿原には立派な駐車場があり、ここに停めさせてもらう。
時刻は13時半。まだ十分歩ける時間だ。準備を整え、湿原へと向かう。5分ほどで湿原に到着したのだが、残念ながら冬の為か一面枯れ草であった。ただ木の歩道の下には水があり、湿原だということは分かる。春や夏などには綺麗な緑に染まるのだろうと思う。


葦毛湿原駐車場 ここから入ります 葦毛湿原


湿原を過ぎるといつもの低山登山の登り道となる。湿原目当ての人はここまで、という看板もある。
午後になり冷たい風が吹き始める山を歩く。道はここもすこぶる歩き易い。午後の時間帯だが、結構登山者とすれ違う。これだけ人がいるのなら大丈夫だと安心する。看板も結構ある。

途中に表れた急な階段を登り、一休み。食事は食べ尽くしたので行動食を食べる。何種類かのドライフルーツをまとめた物で、これが結構すぐエネルギーになってくれる。「シャリ切れ」という言葉が登山用語にあるが、要は腹が減って動けなくなる事だ。先人はよく言ったもので、腹が減ると本当に動きが鈍くなる。というか歩けなくなる。でも、何でもいいので何か食べると不思議に力が湧いてくるのだ。時間がきたから食事をするという日常生活ではなく、生きるために食事をするという事を実感できるのが登山の魅力のひとつだ。


ここから登山道 急な階段もある 間違えて登った坂・・・


さて、次の目標はNHKの中継基地だ。看板にもその案内があるのでそれに従い進む。が、何かおかしい。方角が南に歩いているのだ。地図をどうやって見ても、南に歩く場所はない。慌てて看板の地点まで戻ると、逆の方向だと気付いた。時間ロス。。まあ仕方がない。
しばらく歩くとNHK中継基地に着く。NHK中継基地からはずっと北に進む。一応縦走になるようで、稜線を歩く。道自体はそれほど難しくは無いのだが、さすがに9時から歩き始めて既に5時間近くになる。足に疲れを感じ始め、集中力もなくなってきている。14時を過ぎているので山に吹き付ける風もさらに冷たく感じる。
それでもこの稜線から見える景色は、すごいもんだ。浜名湖周辺が一望できる。時間があればゆっくりお弁当でも食べたい場所だ。


NHK中継基地 進んで行くと稜線に出る 眺めは抜群!!


幾つかの起伏を越え、通常ならそれ程の道ではないがさすがに疲れていたようで結構バテバテになりながら、何ともとてつもなく天に伸びるような階段を登りきると、ようやく最後の山である神石山山頂に到着した。14時50分、今日はよく歩いた。
山頂は結構広い広場になっており、展望が開けている方向にはベンチなどもあり休憩できる。少しだけ休憩、口に食べ物を押し込んで下山にかかる。

疲れているので足元を注意しながら下る。もう夕方に近いので立ち止まればかなり寒く感じる。でも登りなどは汗が噴出してくる。冬山登山は汗との戦いだ。


僚船の起伏を登ったり降りたり・・・ 最後は点に続く階段 神石山山頂


16時過ぎ、無事駐車場に戻る。
今日は良く歩いた。ちなみに今日登った4山はすべて縦走できる。つまり公共交通機関を使えば、一日歩いていられるって訳だ。豊橋自然歩道になっているので、全体的によく整備されており初心者に優しい。
春頃になったらまた歩きたい道だ。



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